行政書士試験シリーズ。この記事では、行政書士試験の概要について紹介します。
1. 試験日
毎年11月の第2日曜日
令和6年度は11月10日(日)でした。年に1回しかやってません。
2. 受験申込期間
7月中旬~8月中旬
インターネット・郵送で申込をします。申込の際には、証明写真(顔写真)が必要になります。
3. 受験料・テキストなどの費用
受験料 10,400円(令和7年度)
令和4年度は8,000円くらいだったような……値上げ傾向にある気がします。
独学の場合、自分でテキストや問題集を買い揃えることになります。出版元によって値段や種類がまちまちなので、一概にいくらかかるとは言えませんが、一式揃えてだいたい2~3万円くらいだと思います。
4. 受験資格
無し
学歴や実務経験、国籍や年齢などの制限はありません。誰でも、いつでも受験できます。13歳で合格する人もいれば、90歳で合格する人もいます。
5. 受験会場
全国
「全国」とはいえ、一部の都道府県を除くとだいたい各県内1箇所でしか受験できないのが難点です。自分が住んでいる以外の都道府県でも受験できます。
6. 試験時間
13時~16時の3時間
受付や説明があるので、12時前には試験会場に着いていたほうがいいです。
7. 合格基準
300点満点中、180点(60%)以上の得点で合格
ただし、法令科目・基礎知識科目(後述)にもそれぞれ合格基準(足切り)があります。
法令科目 50%(122点)以上
基礎知識科目 40%(点数としては24点)以上
科目別の合格基準を下回ると、全体で180点以上得点していても不合格になります。
8. 出題形式と出題数・配点
行政書士試験の出題数は全60問です。出題形式は、五肢択一式と多肢選択式、記述式の3つがあります。
8.1.択一式
5つの選択肢の中から、正解を1つ選ぶ形式の問題です。配点は1問4点です。
令和6年度試験での出題数は54問、配点は216点でした。
択一式問題について細かく見ると、さらにいくつかの形式に分類できます。ただ、それぞれ問題文の書き方が若干異なるだけで、「5つの選択肢の中から正解を1つ選ぶ」という点はどれも同じです。
余談ですが、「正しい(誤っている)」は、「妥当な(妥当でない)」と書かれていることもあります。表現が違うだけで、意味は同じです。
8.2.多肢選択式
1問あたり4つの解答欄について、20個の選択肢(語句)の中からそれぞれに当てはまるものを選ぶ問題です。解答欄1つあたり2点もらえます。
令和6年度試験での出題数は3問、配点は24点でした。
8.3.記述式
問題文で問われる内容について、45文字以内の文章で解答する形式です。
令和6年度試験での出題数は3問、配点は60点でした。
例年、行政法から1問、民法から2問、合計3問が出題されます。配点は1問あたり20点、3問で60点です。記述式問題には部分点があります。
9. 試験科目と出題数・配点
行政書士試験の科目は、大きく「法令科目」と「基礎知識科目」に分かれています。法令科目は5分野、基礎知識科目は4分野に分かれています。科目や分野によって出題数や配点に軽重がつけられており、難易度や重要度か異なります。そのため、学習時間を上手く配分する必要があります。出題数と配点は令和6年度試験のものです。
9.1. 法令科目
出題数: 46問(選択式43問、記述式3問) 配点: 244点(内訳)
- 基礎法学
- 出題数: 択一式2問
- 配点: 8点
- 憲法
- 出題数: 択一式5問、多肢選択式1問
- 配点: 28点
- 行政法
- 出題数: 択一式19問、多肢選択式2問、記述式1問
- 配点: 112点
- 民法
- 出題数: 択一式9問、記述式2問
- 配点: 76点
- 商法(会社法)
- 出題数: 択一式5問
- 配点: 20点
9.2. 基礎知識科目
出題数: 択一式14問 配点: 56点(内訳)
- 一般知識(政治・経済・社会)
- 出題数: 択一式5問
- 配点: 20点
- 業務関連諸法令
- 出題数: 択一式2問
- 配点: 8点
- 情報通信・個人情報保護
- 出題数: 択一式4問
- 配点: 16点
- 文章理解
- 出題数: 択一式3問
- 配点: 12点
※参照:一般財団法人行政書士試験研究センター
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