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暑くて寝れない
昨今は地球温暖化のせいか、気温や湿度が年々上がっていますよね。ここ数年の夏の暑さは本当に度を超えており、冷房を一晩中フル回転させていても暑くて眠れない日が出てきました。
また、歳のせいか、ここ何年かで睡眠時の気温について非常に繊細になってきました。現在の入眠時の室温最終防衛ラインは26.5℃です。室温が26.5℃を超えると、途端に眠れなくなります。昔は真夏でも平気で野宿していたのですが、身体が軟弱になってきたのか、情けない話です。
眠れないのは本当に困ります。暑さで寝苦しくて十分に睡眠が取れなかった日の翌日などは、会社で寝てしまうこともあります。会社はちゃんと冷房が効いているので、寝るには絶好の環境なのですが、そもそも会社は寝る場所ではありません。
また、睡眠不足は精神に深刻なダメージを与えます。私は双極性障害という病気を患っており、何もなくとも睡眠に難を抱えています。その上この暑さですから、少し気を抜くとすぐ寝不足になります。寝不足が続くと、気分が躁になったりうつになったりと、ロクなことがありません。また、健常者の方でも、睡眠不足が続いたせいでうつ病などの精神疾患になることはよくあります。良好なメンタルバランスを保つ上で、寝不足は最悪の宿敵、睡眠環境や睡眠の質は最重要課題の一つです。
寒いのは厚着すればなんとでもなりますが、暑いのは脱ぐのにも限界があります。全裸になったらもう脱ぐものはありませんから、それ以上はどうにもなりません。そこで、真夏でも良好な睡眠をとるために、ニトリの冷感マットを買ってみました。今回は使用感などについて、個人的な感想を書こうと思います。
ニトリの冷感マット「Nクール」
今回、以下の商品を購入しました。ニトリの冷感マットには、Nクール(冷)、Nクールスーパー(超冷)、Nクールダブルスーパー(極冷)の3種類があります。見れば分かるとおり、冷→強冷→極冷の順番で冷えるそうです。今はまだ6月ですが、7月、8月、9月になったらさらに暑くなることは想像に難くありません。大は小を兼ねる。そういうわけで、一番冷えるであろう(極冷)を選びました。
[NITORI] 敷ふとん・ベッドシーツ(SS) 7523399 ブルー 1.シングル
ニトリ 両面使える ひんやりケット n-s シングルサイズ NクールWSP ブルー NITORI 7585301
(ひんやりケットは、ひんやり面とパイル地の両面を使用することができます)
ニトリ(NITORI) ピローパッド Nクール 接触冷感 ひんやり 冷たいSP i-n BL 7522881
冷感マットの使用感
感動の極冷
一言で言うなら、感動しました。冷感パッドをベッドに敷いたベッドに横になって、ひんやりケットを身体に掛けると、外の暑さを忘れるほどに涼しいのです。今の我が家で一番涼しいのは、私の布団の中です。これは誇張ではありません。それくらい冷えます。どういう仕組みなのかは全然わかりませんが、人類の叡智のようなものを感じます。「NASAで開発された最先端技術」とか言われたら普通に信じちゃう、それくらい冷えます。
寝る前にお風呂に浸かったり、温め・熱めのシャワーを浴びると、どうしても身体に熱がこもって寝苦しくなりますよね。早めの時間にシャワーを浴びて、ゆっくり身体を冷ましてからベッドに入ることができれば、それはなによりです。私も精神科の先生から「お風呂やシャワーは寝る3時間以上前にしなさい」と言われています。しかし、布団に入る3時間以上前は大抵まだ仕事中か、よくて仕事から帰る途中なので無理です。
家に帰ったら熱めのシャワーで汗を流して、身体をほぐして、神経をリラックスさせたい。しかし寝る前に熱いシャワーを浴びると身体が火照って眠れなくなる。虻蜂取らずでどうしたもんかと考えあぐねていたところのNクール(極冷)です。お風呂上がりにひんやりケットに身を包んだら、みるみるうちに身体の熱が下がっていきました。これは素晴らしい。これで安眠間違いなし。今までは布団に入ってから眠りにつくまで1時間くらいかかっていたところ、(極冷)を使うようになってからは10分もあれば入眠できるようになり、寝付きが劇的に向上しました。
極冷を通り越して寒い
ただ、既製品ですので、自分の身体に合わない部分は必ずあります。実際に使ってみると、どうしても粗というか問題点が見えてくるものです。
ニトリ「Nクール(極冷)」の問題点、それは冷えすぎることです。寝る前の、お風呂から上がりたてで身体が少し火照ったような状態の時には、肌触りがひんやりしていて最高です。いい感じに体温が下がっていき、スッと眠りにつくことができます。
ただ、どうも寝ている最中もガンガン冷やしてくれているようなのです。寒いのです。明け方、目を覚ますくらいの時間になると、「真冬か!?」と思うくらい身体が冷えてしまいます。外はカンカン照りで、ベランダに出るとクソ暑いにもかかわらず、寝起きは冗談抜きで寒さにガタガタ震えています。なんというか、ずっと水風呂に浸かっているような感じです。精神科の先生からは「深部体温が冷めてくると深く眠れるようになる」とは聞いていましたが、冷ますにも限度があるでしょう。
私はもともと裸族で、家の中では全裸で過ごしていました。大学進学とともに一人暮らしを初めてからかれこれ10年ほど、私はずっと全裸でした。寝る時も当然全裸でした。結婚してからは妻に何度も窘められましたが、長年のライフスタイル(全裸)を改めることは困難を極めました。妻との、幾度かにわたる厳しい交渉の末、せめて下着は身に着けろという点で妥協させられました。
さて、下着のまま冷感パッドに入って眠るようになったのですが、パッドと肌が直接触れていると、そこから体温をガンガン奪われることに気づきました。涼しく眠れるのは素晴らしいことですが、なんぼなんでも限度があります。ここ数日は(極冷)の冷感が耐え難くなってきたので、冷感マットと肌との接触を減らすために、ちゃんとスウェットを着て眠っています。スウェットを一枚噛ませて、肌が極冷に直接曝露しないようにすると、ちょうどいい感じです。スウェットを着ているおかげで、半裸で家の中をうろつくことも減ったので、妻も喜んでいました。
どのNクールを選ぶべきか
Nクール(極冷)を使ってみた感想ですが、何度も繰り返してしまって申し訳ないのですが、本当に冷えます。度外れに冷えます。洗濯物を部屋干しすることがあるため、部屋の湿度を下げるために、寝ている間もエアコンは軽めのドライで回しています。ドライ運転でも室温はそこそこ下がってしまうのですが、そこで極冷を使うと、明け方には布団の中だけ真冬になってしまいます。
もちろん、良好な睡眠を取るためには、暑いより寒いほうがマシなのは言うまでもありません。着込むことはできても、脱ぐのには限界がありますからね。寝具一つでこれだけ冷えるのは、ニトリの素晴らしい開発力、素晴らしい企業努力ですが、それにしてもちょっと限度を超えているように思います。
冒頭にも書きましたが、Nクールには(冷)、(超冷)、(極冷)の3種類があります。妻がNクール(冷)を使っているので、そっちも試させてもらいました。その上で、どういう人にはどのNクールがおすすめかを紹介します。
Nクール(冷)がおすすめの人
Nクール(冷)は3段階中一番軽いひんやり感ですが、それでも結構ひんやりします。冷房を弱めに回して寝ると、ちょうどいいひんやり感です。
また、そもそも夏場でも朝晩はそんなに暑くならない地域もあります。私の出身地である富山県山間部では、真夏でも朝晩の気温は20℃前後です。そういう地域にお住いで、夜は少し寝苦しいという方にも(冷)がおすすめです。
ただ、寝る時にエアコンを回すと具合が悪くなる人や、寝る時はエアコンを使わないという人もいますよね。都市部の酷暑の中、エアコンが無い状態ですと、(冷)では物足りなさを感じるのではないかと思います。
Nクール(強冷)がおすすめの人
これは実際に使用したことがないので、想像にはなりますが、(冷)と(強冷)の中間くらいのひんやり感だと仮定すると、そこそこ冷えるのでしょう。
Nクール(極冷)がおすすめの人
「とにかく暑いのが苦手」「都市部の酷暑にあってもエアコンを使いたくない」「(冷)(強冷)では物足りない」という方には、(極冷)をおすすめします。マジでガンガン冷えます。エアコン要らずです。ただし、(極冷)を使う場合、薄着あるいは全裸で寝るのは本当におすすめしません。長時間にわたって直接接触してはいけません。
また、良好な睡眠環境を整えるにあたっては、温度だけでなく湿度も重要になります。さすがの(極冷)とはいえ、体感温度を下げることはできても、湿度はどうにもなりません。多湿な地域にお住まいの方には、ちゃんと除湿をするか、エアコンをドライで回しつつ(冷)(強冷)を使うことをおすすめします。
真夏の睡眠には総合的な対策が重要
ニトリのNクールを使うようになったおかげで、寝具の面では睡眠環境が大幅に改善しました。ここまで冷えるとは思っていなかったので、その点は少し誤算でした。しかしこれからもっと暑くなるでしょうし、冷える分には大した問題ではないでしょう。夏の寝具としては、ほとんど100点満点だと思います。
しかし、良好な睡眠環境を整えるためには、寝具だけ揃えても不十分です。湿度の管理も大切ですし、部屋の中の空調にも気を配る必要があります。
部屋の湿度を下げるのに一番良い道具は、おそらく除湿機です。除湿機はあくまで湿気を取るだけなので、エアコンのドライ運転と違って室温にはあまり干渉しないのがいいですね。ただ我が家には除湿機を置くスペースが無いのと、あと手入れができない、フィルターやタンクのお掃除とか面倒くさい、絶対にカビを生やしてしまう自信があるので、やむを得ずエアコンをドライで回しています。
エアコンのドライ運転は、湿度を下げるだけでなく室温も下げてしまうところが頭にきます。「ドライ」とか言いつつ、実質は冷房ではないのか。部屋の湿度は間違いなく下がるのでありがたいですが、やや頭にきますね。
また、我が家の寝室にはエアコンがありません。寝室とふすま一枚挟んで隣接するリビングにはエアコンがあるので、それでなんとかしています。寝室にもエアコンを設置すればいいだけの話なのですが、不動産屋さんからは「何があっても退去時は原状回復」と強く言われており、エアコンを設置した場合は退去時に撤去しなければならないそうです。エアコンを撤去する労苦、撤去したエアコンの行く末について考えると、ちょっと設置する気になりません。
熱力学の法則に従うならば、リビングが冷えれば、ふすまを開けて隣合う寝室も冷えるはずです。しかし我が家は物理の実験室のような理想的な環境ではありません。寝室とリビングの間には、背の高い家具やら引き戸やらがあるので、室温は物理の法則に従って平衡状態になるわけではありません。
そのため、リビングの冷気を撹拌して、寝室の温度や湿度が下がるよう、サーキュレーターを使用しています。サーキュレーターを使うと、リビングの冷気がいい感じに寝室に流入してきて、いい感じになります。
寝具の清潔さも大切です。布団が臭いと困りますよね。寝具の清潔さを保つために一番重要なのは、寝る前にちゃんとシャワーを浴びることです。身体の汚れは寝具の汚れに直結します。正直仕事から帰ってくるとクタクタで、もうそのまま寝たいのですが、寝具のために頑張ってシャワーを浴びて、汗や汚れを落としています。
繰り返しになりますが、良好な睡眠は非常に大切です。健康な生活を送る上では、基本中の基本と言ってもいいでしょう。良好な睡眠を確保するために、寝具をはじめとして睡眠環境を整備することをおすすめします。
近頃めっきり夏めいてきて、暑さで寝苦しさにお悩みの方、睡眠不足で苦戦している方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。これからますます暑くなり、体力の消耗も激しくなりますから、なおのこと良質な睡眠をとることが重要になります。ここまで読んでくださった方々、この夏を健康に乗り切ることができるよう、一緒に工夫して頑張っていきましょう。
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